真似る｜子供は大人の真似をする！？

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一般的に「子は親の鏡」と言われますね。
そう、子供を見れば親がどんな親か分かる
ということです。

今回のトピックでは科学的なリサーチから
子供の「真似る」という行動を検証して
います。改めて大人のとる行動がいかに
子供に影響を与えるかを考えてみましょう。


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子供は大人の真似をして学びます。
オーストラリアの幼稚園児と
カラハリ・ブッシュマンの子供を
対象とした最新のリサーチにおいて、
ある種の真似…真似のし過ぎを
する事を見つけました。

それは、子供は大人が見せた行動を、
結果だけでなく、その行程までも含め
て全て真似をします。それはオースト
ラリアの中流家庭の子供だけでなく、
世界中の人間の行動として表れて
いるようです。

そしてこの事は、どのように人類が
成長し文化を継承しているかを知る
大きな手掛かりになります。


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「“例え明確にそれが不適切な方法で
あると分かっていても、子供は大人の
見せた見本の行動を、そのまま全て
コピーする”という、この変わった
事実を研究者達は既に見つけていました」
と、オーストラリア・クイーンズランド
大学の精神学者マークネルソン氏は
いいます。

「それは他の霊長類がしないことです。」
チンパンジーの場合、もしそれが明確に
不適切な方法であると分かれば、同じ様
な行動は取らず、結果だけを得ようと
します。

「しかし、この事実が全ての人々に当ては
まるかは、今まで分かりませんでした。」
とネルソン氏は続けます。

ほとんどの場合、リサーチは西洋諸国に
住んでいる子供、特に両親は中流家庭で
高い教育を受けた人達の子供達を対象に
行われていたからです。これらの親は
ひんぱんに子供に物事を教えています。

「しかし土着の文化では、子供に何か
教えるのに、それほど多くの時間をさき
ません。彼らは子供が見ている前では
ゆっくりと作業を行うかもしれませんが、
それは西洋文化に見られるような、積極的
な指導とは違います。」とネルソン氏。

そこで彼は何十年もブッシュマンの
コミュニケーションについて研究をして
いる南アフリカ、ダーバン市にある
クワズルーナタル大学の考古学者、
ケヤン・トマセリ氏と協力して今回の
調査を行いました。

この研究結果は、サイコロジカル・サイエ
ンス誌と、ジャーナルオブアソシエーション・
フォー・サイコロジカルサイエンス誌に掲載
されました。


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実験において、子供たちはどのように箱を
開けるかを見せられました。しかしそれは
面倒で合理的で無い方法が取られました。

例えば、指を使えば簡単に開くにも関わらず、
大人は棒を箱の横方向に引きずり、そして
棒の握りを引っ張って箱を開けようとします。

ほとんどの子供たちは、大人のやった通りに
真似をしました。それは子供たちは事前に
箱で遊んで、どうやって開けるのかを既に
気付いていてもです。
これはブッシュマンの子供でも、オースト
ラリアの子供でも一緒でした。

しかし、子供たちは単純にゲームとして真似
をしているだけではないのでしょうか？
「それはポイントに近い所を付いているね」
とネルソン氏。

「たぶんゲームでは無いけれど、私が見本を
子供達に見せた時、それが何か目的が有るよう
に見えたのではないかと思う。子供の意識から
すると、私がやっている事に何か理由があると
感じたのだろう。」

「この未知の目的があると予想することが、
その行動をコピーする事につながっており、
その事が、どの様に人類が成長し、文化を
継承して来たかのひとつの方法ではない
だろうか」とネルソン氏は続けます。

「私達はこの一連の行動が、周りと同じ様な
行動をし、周りと同じ様になる事の動機付け
となり、それが人類の文化的意識の核に
なっているのではと、真剣に考えています。」

資料：Science Daily (May 2010)


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いかがでしょうか？子供が大人の真似を
すること、それが文化の継承の核に
なっているという事ですね。

何か難しい事の様な気がしますが、
家庭に置き換えれば、親の習慣を子供が
真似て、それをまたその子供が真似る事で、
家族の習慣が代々伝わっていくという
感じでしょうか。

ただ問題なのは、その習慣が合理的で
無い、又は間違っていたとしても子供は
それを受け継いでしまうという事。

よく聞くのは、体罰を受けて育った子供は
その子供にも体罰を加え、行き過ぎると
児童虐待にもなってしまいます。

また食生活についても、偏った食習慣を
親が続けていると、子供も同じような
食習慣で、結果的に肥満や成人病などの
原因になってしまったりします。

どうせ私達の子孫に代々継承するのであ
れば、健康的で将来の子供達にも役立つ
伝統を残して行きたいものです。

ぜひ私達の代から、より良い生活習慣を
作って行きましょう！　(^_^)