地球上で最も過酷な環境である南極。気温は氷点下40度にもなり、ブリザードが吹きすさぶ動物が住むには最も適さないこの環境に、ペンギン達はなぜか生きる事を選びました・・・というようなオープニングでスタートするドキュメンタリー映画、「マーチオブペンギン(邦題:皇帝ペンギン)」を、図書館でDVDを借りて娘と一緒に見ました。
2005年に話題になったこの映画、当時私は妻と一緒に同じようにDVDをレンタルして見ました。南極の美しい氷の世界、真っ青な空と真っ白な氷の映像が美しく、過酷な環境の中でペンギン達が必死に子育てをする姿が印象的でした。今回はその後、私達自信が子供を授かり9年間の子育てを経験してからなので、改めてみることでこの映画にはある意味子育てのエッセンスが詰まっている様に感じました。
過酷な環境の中で海から上がり約束の地へ向かって一列に行進を行うペンギン達の姿は、まるで人間が行進しているかのように見えます。そして約束の地で相手を探しカップルになり、交尾を行い卵を産み、その卵をオスが脚の間で数ヶ月間温め、その間に出産を終えたメスは海に戻って自身と生まれてくる子供のために食料(魚)を得て再び戻ります。しかしその道のりは遠く、途中で行き途絶えるものや、アザラシなどの敵に捕えられるものもいます。
数ヶ月間何も食べずに寒さと吹雪と戦いながら、ひたすら卵を温めるオス親のペンギン。耐えられずに途中息絶えるものもいます。しかしそれを乗り越えた後、遂に卵が孵りヒナが顔を出した瞬間、とっても可愛い子供の顔をみた瞬間のオス親の喜びは計り知れません。
しかし子供が産まれてもメス親がエサを持って戻って来ないと二人とも死んでしまいます。その内に弱いヒナは死んでしまいます。またはオス親もある時点で自分が生き残るために子供を捨てて、自分が海へ向かうという選択をしないといけません。その様な中で幸運にも食料をお腹一杯にためて戻って来たメス親に会えた親子は、その喜びを本当に表しています。本当に人間の親子と同じようです。
その後は親が交代で海へエサを獲りに行き、たった一匹の子供に食事を与え続け、大事に大事に育てます。中むつましい親子の姿に本当に心が温まります。そして子供がある程度成長した頃、それまで愛情一杯で子供を育てていた親ペンギン達はある行動に出ます・・・
この最後の親ペンギンの行動が大自然に生きる上でとっても大切だと思えます。それは最大の愛情を注いだからこそ出来ること、自身を犠牲にし、多くの危険、リスクを冒してまで子供を産み育てたからこそ出来ることなのかも知れません。
もちろんこれはペンギンという動物達が彼らの本能に基づいて行動をしていることかも知れません。でも人間も地球上に住む動物のひとつであると考えれば、とかく頭でっかちで自身の安全や権利ばかりを大事にして、本当に真剣に子育てを行っているかというと、私自身も含めて自信が無い人も多いのではないでしょうか?そんなことを考えながら、今回のポッドキャストでは語っています。。。(^^;)
参考リンク:https://www.youtube.com/watch?v=L7tWNwhSocE
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