現代の子供達は広告の洪水にさらされています。
多くの企業が子供をターゲットした広告に大きな予算をつぎ込んでいます。
それは子供自身が持つ購買力のアップ、そして子供が家族の消費に対する影響力、
更に小さな子供の時から特定のブランドに馴染みを持たせ、大人になってからも
継続して同じブランドを選択するというブランドローヤリティーを植えつける目的があります。
アメリカにおける子供の購買力は、2000年には約5千億ドル(約50兆円)だったものが、
2005年には約7千億ドル(約70兆円)とアップ、現在は間違いなく1兆ドル(100兆円)は
越えているでしょう。
8年ほど前に実施された子供の親を対象とした、子供の購買影響力のアンケートでは、
朝食メニューの選択:97%、ランチ:95%、ディナー:98%という結果が出ています。
また食事以外でも旅行の行き先などの選択も、94%は子供の希望する所にするとのこと。
かっての様に親が行くところへ子供も連れて行くという感覚では無いようです。
また子供のおねだりにも42%の親は買ってあげており、その場合平均して
$230ドル程度を使っているのだそう。57%の親は子供は交渉上手だとも言っています。
またリサーチによると、生後6ヶ月の赤ちゃにおいてもブランドのロゴが
判別出来るという結果が出ています。そして2歳ぐらいになると、
既にブランドローヤリティーが確立されてしまうそう。
TVの子供番組中の広告に関して、4歳未満の子供にはTVプログラムと
コマーシャルとの見分けは出来ません。そして4~6歳になってその違いが
少し分かり、7歳を過ぎる頃でやっとその違いがはっきり分かるようになります。
ただ本当にTVコマーシャルの目的や意味が分かるようになるのは、
12歳を過ぎる頃からだということ。
このように子供に広告が与える影響は大きく、それが食べ物の広告となると、
自身の健康に対する悪影響も非常に大きくなります。
TVの子供番組の合間に流されるキャンディーやチョコレート、ファーストフード等、
一般にジャンクフードと呼ばれるものは、子供達の肥満や糖尿病などを
増長していると結論付けられています。
・・・続きは音声をどうぞ。
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