No.22 ハンマーと自立心、アメリカ建国に幕末維新

 

 

father and son wood work

 

我が家の近所にあるHomeDepot(アメリカの大手ホームセンター)では、毎月子供向けの無料木工作イベントが開催されています。今月はフォトフレーム付きの小物入れを作るキットで、バレンタインでーにちなんでハートのステッカーなんかもついています。3歳から12歳ぐらいが対象のこのイベント、小さな子供でもハンマーを使ってトンテンカンと釘を打っています。そして組み立てが出来たら、好きな色にペイントします。

このイベントは一緒に来る親がお店で何かを買ってくれるということもありますが、子供のうちからお店に馴染みを持ってもらい未来のお客様を作るというマーケティング効果もあるでしょう。そういった商売的な意図を抜きにしても、子供の頃から木材と工具を使って自分で何かを作る体験は大切だと思えます。

アメリカは本来移民の国で、開拓時代は家でも、食料でも、工具でも何でも自分たちで作り、修理していました。それは生き残るために必要なことであったと思います。そしてそれ自体が自立心や独立心を養うことに繋がっていたのではないでしょうか。アメリカでの子供たちへの教育では、アメリカ建国時の歴史をとても大切にしています。そこでは独立、自由というものは戦い、勝ち取るものであると教えているようです。

そういった独立心を大切にするアメリカでの教育に比べると、日本ではまだまだ出る杭は打たれる的な横並びをよしとする、また上に従うことをよしとする教育であると聞きます。そして今の若者は覇気が無いとか、内向きで外へ出たがらないなんてことも聞きます。でもそれは実は子供のせいでは無くて、大人であり、また親である私たちが覇気が無くて、元気が無いからに違いありません。子供たちは大人の鏡であり、環境次第でまだまだ成長出来る柔軟性がきっとあるはずです。

最近はまた幕末維新ものが人気のようです。変化が激しく、先行き不安な今の時代、坂本竜馬や西郷隆盛のような豪快なヒーローを皆求めているのでしょう。ただ誰かがヒーローとして現れるのを待つのか、それとも自分自身がヒーローになるのか、それを選ぶのは私たちです。人生80年以上の今、40代、50代なんてのはまだまだ若いです。そして老後の保障なんてものも当てにならないのも現実です。

だったら時代を変えるヒーローとまで行かなくても、生き生きと毎日を過ごしてカッコいい大人になりたいものです。そしてその生き方を通して、身近な社会、特に自分の子供にはお父さん、お母さんはヒーローでありたいなと思いますね。

あと、海外へ出た人たちの多くは言います、「日本はよいところ」、そして「とっても恵まれたところ」だと。好きな職業にも、なろうと思えばなりたいものに成れる可能性がある日本やアメリカは本当に恵まれていると思います。だからこそそれに感謝し、甘えずに、自分の可能性を発揮するよう頑張らないといけないですね。。。。