No.34 食品添加物、合成着色料は安全か?!

 

現在、私達が食べる食品の多くには非常に沢山の化学物質が含まれています。それは合成甘味料、加工油脂や代替油脂、合成調味料、合成着色料、更に多量の合成保存料などが含まれます。

食品保存自体は決して新しいものではありません。塩につけて肉や野菜の漬物を作る事、また様々な食品を乾燥させて長持ちさせる事も、何世紀もの間広く行われて来た事です。冷蔵技術や新鮮な食品を迅速に運ぶ輸送手段が無い時代、これらの伝統的な保存方法はとても大切でした。しかしこれら自然な保存方法は膨大な時間と手間が掛かる為、大量生産を行うには適していません。そのため食品産業が成長するに従い、安くて短時間で行える(健康的ではなくても)食品の保存方法が、大手の食品会社によって開発されて来ました。

各種の食品添加物と合成保存料は、それぞれ個別にテストを実施されています。テスト中、実験室の動物には多量の合成添加物を一度に与えられます。それは食品会社などが、人体に入るのはそれよりもずっと小さな量だから安全だと理由付けるのに十分です。しかし数種類の食品添加物がどう体内で相互作用を起こすのか?またそれがどんな影響を人体に及ぼすのかを調査した研究はほとんど有りません。実際にはひとつの加工食品には、何種類もの食品添加物が使われているにも関わらずです。

更にこれら食品添加物を長期間に渡り摂取した場合の影響は?現在の科学的リサーチでは、一種類の食品添加物が体内に蓄積した場合の影響についてもよく分かっておらず、何種類もの添加物を摂取した場合の化学的な組み合わせが与える影響を知るには、何十年もの歳月が必要となるでしょう。


次のリサーチにおいて、砂糖、合成着色料、合成甘味料等の食品添加物が、子供の学力に大きな影響を与えるという結果が得られました。

この研究において、カリフォルニア州のある学校区でスクールランチ(学校給食)にて、砂糖が沢山含まれる食品を生徒に与えるのを止めました。その結果として標準達成テストにおいて、1年以内に8%スコアが上昇しました。次の年、加えて合成着色料と甘味料が含まれる食品を与えるのを止めたところ、スコアは更に4%向上しました。3年目にはBHAとBHTと呼ばれる合成保存料を、スクールランチから取り除いたところ、スコアは更に4%向上しました。

尚この調査では学校で食べるスクールランチのみを変更した結果であり、学校以外に家庭などで食べるものは特に変更はしていません。いかがでしょうか?食品添加物を減らすことによって学力がアップするというのは、あまり考えた事がありませんでしたね。学力がアップするという事は、逆に見れば食品添加物が学力の低下を招いているという事です。ということは何らかの影響を子供の脳や神経に与えていると言えます。

今日の多くの食品は基本となる食品材料の種類よりも、化学物質の種類の方を多く含んでいる事が珍しく有りません。常に成分表示ラベルを確かめてみると、食品添加物を含んでいない食品を探す事がいかに大変かを知るでしょう。便利になった世の中ですが、こと食べる事に関しては、やはり昔ながらの方法、新鮮な自然の食材から作る手作りの料理が一番という事でしょうね。

 

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