No.47 アトピーや湿疹…自然な治療法&予防法!

 

あの痒~いアレルギー、アトピー、湿疹など肌の問題、副作用の強い薬などは使いたくありませんね。特に小さなお子さんの場合はなおさらです。そこでより自然な方法でそれらに対処、予防をする方法をご紹介します。

 

皮膚の炎症は英語では一般にEczema(エクゼマ:湿疹)と呼ばれ、アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎、難消化性湿疹、神経皮膚炎など多くの湿疹の症状を含みます。一般に湿疹は子供が若い内に発症することが多く、統計では1歳になる前までに65%の赤ちゃんに何らかの湿疹の症状を見る事が出来ます。そして5歳になる前には90%の子供は湿疹を経験します。現代は子供の湿疹は過去にも増して一般的になってきており、大きな心配材料のひとつとなっています。

湿疹の原因については明確な答えはありませんが、環境に起因するもの、食品や化学物質へのアレルギー、またストレスや睡眠不足なども湿疹発生の原因となりえます。発症時の不快感を和らげ、後の発症を予防するのに役立つ自然療法や家庭薬、食事療法などもありますが、まずは症状の緩和と同時にそれらの発症リスク要因を減らすことが、まずは治療への第一歩と言えます。以下はその発症リスク要因と原因の例です。

 

<湿疹のリスク要因>

  • 遺伝的要因(家系的に喘息やアレルギー持ちの人が多い)
  • 年齢(免疫機能が成長途上の若年層に多く、成長と共に改善する)
  • 職業(医療関係や化学薬品などを扱うなど、アレルゲンに被爆する可能性が高い職業)
  • ADHDなどの発達障害(湿疹を持っている子供にADHDの割合が高いと言われている)
  • 気候(乾燥地域や空気が乾燥する季節には湿疹が発生しやすい)
  • 栄養の偏り(栄養素の不足が肌の健康に影響を与える可能性は高い)
  • 思春期(ホルモンバランスの変化が肌に影響を与える可能性、にきび等はその例)
  • 妊娠中のビタミンDレベル(低いと誕生後の赤ちゃんが湿疹などの皮膚疾患を持つ可能性高い)

 

<湿疹の原因、発症に引き金となるもの>

  • 乾燥肌、敏感肌(体質によるもの)
  • 免疫系の機能不全(免疫機能の低下は体調や肌にも異常をもたらす)
  • 環境条件(花粉やホコリ、空気や水の汚染などの影響)
  • 食品、美容製品、洗濯用洗剤、化学製品(それらに対するアレルギー症状として発症する)
  • 慢性ストレス(メンタルな状況は身体の状態、肌にも影響を与える可能性がある)
  • 温度変化(急に寒くなったり、暑くなったりは発症の引き金となり得る)

 

以上の要因の中で家庭で改善しやすいところは、洗濯用洗剤やソープ、シャンプーなどを化学薬品が極力含まれない低アレルギー性のものに変えること、家内の湿度や温度変化に注意したり、ストレス対策で運動や瞑想などもあります。その中でも食生活の改善は最も大切だといえます。以下は湿疹などの症状の改善と予防に役立つ食品、また逆に取るべきではない食品などの例です。

 

<湿疹を防ぐ、改善する食品>

  • オメガ3必須脂肪酸(青魚、秋刀魚、イワシ、サケ、タラの肝油、亜麻仁油、クルミ、ゴマ油、納豆、卵の黄身など)
  • プロバイオティクス/乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌(発酵食品、漬物、ピクルス、キムチ、納豆、ヨーグルト、ケフィア、味噌やしょう油など)
  • 食物繊維(野菜、果物、玄米、ナッツ、豆類など)
  • ビタミンA/ベータカロチン(緑黄色野菜、ニンジン、ほうれん草、カボチャ、パセリ、春菊、ダイコンの葉など)

上記を補給するサプリメントも有効です。

 

<食べるべきでは無い食品>

  • 食品添加物(加工食品に多く含まれる:着色料、保存料、調味料、甘味料、香料など、)
  • 食物アレルゲン(アレルギーの原因として多いもの:乳製品、小麦製品・グルテン、海老やカニ、貝類、ピーナッツなど)
  • マーガリンやショートニング(トランス脂肪を含む:パンや焼き菓子、ケーキなど)
  • 砂糖(特に白砂糖、角砂糖、グラニュー糖など、またそれらを含む食品)
  • 揚げ物(過酸化脂質を多く含むため:コロッケや天ぷらなど)

 

・・・詳しくは音声をお聞き下さい。